涙が愛しさに変わるまで



「居りますが……。」


多分、声、震えてたと思う。

手足も震えてたと思う。



「呼んでいただけませんか?」

事情を知ってる私にとって、その台詞は怖いものだった。


もし、ここで千夏さんを呼んで元彼女さんが千夏さんを傷つければ、千夏さんと博哉さんが別れるかもしれない。



けど、呼ばなければ千夏さんが元彼女さんと向き合うチャンスが減るのかもしれない。



「あの……?」

元彼女さんの言葉に体がビクッとした。



「あ、あの……。」

「呼んでいただけますか?」




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