エンジェリック*エイジ
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風景が滲み、徐々に色味が変わっていく。
夜の色から、青空と草原の色へ。
そして、『天国の駅』の真っ白な輝きへ。
「悠里くん、よく見破ったね」
ベンチに腰掛けながら、天野が感心したように悠里に言った。
「何を?」
悠里も天野の隣に腰掛ける。
「映像の秘密だよ。映像に映る人たちからはこちらの姿は見えないけど、こちらからは映像に働きかけることができる。…映像の中を動き回ったり、ものに触れたり……映像の中の人に声をかけたり」
あぁ、と悠里は苦笑した。