ちっぽけな幸せを君に
 すぐに始業のベルが鳴りだし俺は慌てて教室へと戻った。


 その日の放課後にクラスメイトに聞いてみたが、誰も歌声の事は知らなかった。




 次の日の昼休み、屋上に行くと歌声はやはり流れて来た。


 きっと屋上の何処かで歌っているのは間違いないだろう。でも、捜す気にはならなかった。


 歌に体を委ねていたかったから――



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