ちっぽけな幸せを君に
 オレノ カノジョノ――


 耳に残る和成の言葉……




 先に動いたのは流歌だった。


 踵を返した流歌は今来た方向へと走り出す。


 「流歌!」


 あの日と同じ――


 横を通り過ぎる流歌を俺は止める事が出来なかった。


 あの日の屋上と同じ――


 「なんや……やっぱりお前やったんか――」


 和成の言葉に俺は振り返る。


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