【短】同窓会―episode 3―
それから、一週間後。
大会が終わって、2日後。
悲しい悲しい知らせが、私の元にやってきた。
「………秋山先輩が……
死んだ?」
かつてマネージャーをしていた美菜先輩が、電話越しに掠れた声で、
「……車に引かれて…
それで…うっ…死んじゃったって…山田が…うぅっ」
と、言っていた。
………嘘だ。
秋山先輩が、死ぬなんて……。
途中から、美菜先輩がなにを言ってるのか分からなくなって、電話を切ってしまった。
嘘だ………。
嘘だ…。
「…どうして…。」
力が抜けて、へなへなと座り込む。
秋山先輩、笑ってたのに。
馬鹿だな嶋津って、笑ってたのに。
どうして?
思い出されるのは、あの死んだ目と、冷たい言葉。
『親に裏切られて、生きる気力すらねぇ、可哀相な奴だよ!』
……生きる気力すら…
なかったのか…。
私が……
追い詰めたの?