しゃぼんだま
こい

中学生になって、7ヶ月経った。

私は、恋をすれば、みんなの話題について行けると思い、恋をした。


…その地点から間違ってるよね。

恋 とは自分で見つける"しゃぼんだま"なんだから……


私が恋をした相手は、"戦瑠夫"君。
こう書いて、"ばとるふ"と読むらしい。
最初、(変だけどカッコイイ名前)と思って、気にし始めた。
戦瑠夫は、意外にもイケメンで、カッコ良かった。
だから知らない内に、気にしていたかもしれない。

何故か私は、イケメンに惹かれて、ファンを越して恋してしまうタチらしい。
例えば、幼稚園の頃の初恋、顔で好きになったのだ。それは小学校にまで続いた。しかし、最後に好きになった人は、性格で選んだ。
その人の性格が、優しさが、カッコ良すぎて……

まだケータイが無かった小学生の頃は、付き合ってどうこう、と言う風潮が無く、みんな軽かったのに、何故か私は性格の良い子を選んだ。

…この気持ちが、中学生になっても続いていたら……

そして戦瑠夫に私は、すごくアタックしまくった。


まるで、目立ちたがりがTVに映れる様、頑張って大声をあげるように………
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