*Rainy*

そして大晦日、カズ君は泊まりとは思えない少ない荷物を抱えてやってきた。



「はやいね。」

「シズク!ちょっとお出かけしたいんだけど…来てくれる?」



唐突すぎる…。



「いいけど、少し時間かかるかもしれない。」

「待ってる~。」



カズ君は来慣れた私のアパートに普通に入ると、テレビを見始めた。

……慣れたもんだ。
来始めは挙動不審だったのに。



「カズ君、準備できた。」



薄めのメイク。寒いから、パンツスタイルにした。



「よし♪行こう!」



カズ君は私の手を引いて、街へと繰り出した。





ちょっと!





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