*Rainy*
仲良しだね。
「さ、先輩に見せたし帰ろ。」
「カズタカ、相変わらずだな。」
「そうっすか?」
「まあいいけど。そういうお前が気に入ってたし。
今度は開いてる時に来いよ。」
「ほーい。」
ってわけでカフェを出る。
私はなにもしゃべらないまま、ただカズ君に手をひかれるままに歩いた。
「あのこサッカー部の先輩?」
やっと声が出たのはしばらく歩いてからだった。
「そっす。なんか、彼女できたって言ったら店に来いってうるさかったから。」
「仲良いの?」
「俺はあの人にかわいがられたからこそサッカーうまくなったみたいな感じ。尊敬してんの。」
「いいね、そういうの。」
また、新しいカズ君の一面。