独身マン
こういうとき 引き下がれないさえ。 「じゃあー・・・」とフォークを木箱から取り出し、二本ほどくるくる巻きつかせた。



「・・・」



食べたけど、味が薄い?



「・・・。 うん、おいしぃ」



にっこり微笑んでおいた。



「本当? 俺も食べよ~」



しかし正義。 さえの持っていたフォークに手を び・みょ~ に伸ばしてきた。



(え・・・。 なに?)



さえは嫌な予感がして、持っていたフォークをそっと、リゾット皿の自分側に置いた。 正義はちょこっと残念そうな表情で、前に伸ばしてきた手をそのまま横に持っていき、木箱からもう一つのフォークを手にとった。



さえは冷や汗がでた。



(うわ・・・。 最低だコイツ。 なに考えてるんだよ)



もちろん正義は、さえの使ったフォークで自分も食べようと思っていた。



(チェ。 失敗☆)




この後、適当に会話し(ほとんど正義の1人喋り)食事を終えた。



「あ、お金はいいよ。 俺が払うから」


「え~。 いいんですか?(もちろんそのつもりでした☆)」


「もちだよ~。 いいよいいよ。 男が払うの当たり前だし~」


「はー・・・。 ありがとうございます!」


「も~! 敬語はいいよ~。 親しくない感じがするじゃん?」


(親しくないし・・・)
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