独身マン
集まったのは社員と、パートの由美。　２２人だ。



なぜか正義はオジサングループの真ん中に座わるはめになった。



（なんでオレだけ・・・）



拓也と英なんて女の子の隣なのに。



「え！　２人つきあってるの！？？」



由美が叫んだ。　一瞬誰が叫んだのか分からないくらい、彼女の声はぶりっ子調でなかった。　素が出たといっていいだろう。



「えへ☆　そーなんですー」



チョコレートの様に、真夏の外でとろけてしまいそうなほどさえがにっこり微笑んでいる。



（ムムム？！）と正義は由美の方をみると、さえの隣では「ははは」と顔を赤らめている英がいた。　ウザ。



（むぁじかよ～！！！！）



言葉を失った。　ショックだった。



だってだって、さえは自分のことが好きなんじゃないかって、どこかで期待していたから。



「だろうとは思ってたけどー」



次から次へとみんなが２人を冷やかしていった。　そして課長も混じってくる。
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表紙・目次

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