独身マン
その夜。 (結局春海とも話せなかった) つまらない一日を過ごした正義は、風呂からあがるとすでに今日が明日になっていた。



(・・・。 なにやってんだろうな~。 俺・・・)



携帯を見たり、ベッドに寝転んだり。 寝ればいいのに、寝られない。 だって元々夜型人間だし、気になってしまうと余計に落ち着かない。



ぷるるるる!



「!?」



電話だ。 正義は慌てて起き上がった。 心臓がバクン、バクン動いている。



しかしそれはワン切りで、しかも非通知だった。



(なんだ・・・)



携帯を手にとってみたものの、どう考えてもイタズラだ。 しかし・・・



(も、もしかして・・・。 春海ちゃん?)



予感がした。 きっとそうだ。 と自分の第六感がそう呟いている。



(・・・よし!)



正義は少しの希望を信じ、春海に電話を“かけなおし”てみた。
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