独身マン
「精一杯生きてる人間に言う台詞じゃないわ」



あかねは静かにいう
それがどれほど彼女が怒っているのかがわかる



正義はもう
何も言えなかった



あかねはバーガーを持って店をでていく
正義はただ暗い表情でうつむきかげん



(何キレてんだよ)



自分の行為は認めたくなかった
悪いかもと思いながらも彼のプライドがそう思うのを許さなかった



(所詮負け犬の遠吠えさ。 ああはなりたくないね)



矛盾だらけの心の叫びに正義はひたすら反発した
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