独身マン
朝 目を覚まして、すぐに携帯電話を手にしたけど、やはり春海からのメッセージはない。



(あー、行きたくない・・・。 マジ、絶対無視してやろ)



仕事へ行くのが気が重い。
正義はイライラしながら、職場へと向かった。



「おはようございます」


振り返ると、それは春海だった。



「お、おぉ、おはよう」


とりあえず返事を返したが、春海は自分を嫌がっている様子も無く、普通に笑顔だ。



「今日もがんばりましょうね」


なんていう彼女に、正義は思い切って尋ねてみた。



「昨日、メール届いたぁ?」


「あ、届きましたよ」


「そーなんだぁ。 返事なかったからさぁ、ウザイとか思われてたらどうしようかと」


「そーなんですよ。 返そうと思ってたら、すっかり入れ忘れてて」


「そーなんだぁ」


正義はかなりほっと安心をした。
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