独身マン
しかし、飲み会の幹事が誰かしらないけど、春海が誰かに質問をしている様子がみられない。



(あの子、ちゃんと聞いてくれてるのかな?)



不安だ・・・。


なんか、聞いてくれなさそうな感じがする。



(やっぱり俺がきらいなのかなぁ・・・)



正義は脱力感に襲われた。



(コーヒーでも飲むか)



うつむいて歩き、疲れきった顔で正義はコーヒーを注ぐ。


コーヒーの香りが立ち上がり、少し、気分が落ち着いた。


すると拓也もやってきた。



「俺にもちょうだい」


「あぁ、どうぞ」



にやにや笑顔になる正義。

そんなとき、自分って良い奴だと思う。
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