独身マン
「私、トイレいってくる」
春海が席を立った。
(俺も一緒にいこうかなぁ~。 そんなことしたら、え? なにあの二人~ってなっちゃうよなぁ(笑)。 それで俺たちがいない間にー、美紀子ちゃんが昨日、俺と春海ちゃんが歩いていた事をみんなに話して~)
正義の妄想はどんどん激しくなっていく。
「あ、春海ちゃんの携帯電話にカワイイコアラがついてる」
さえは、春海が置いていった携帯電話を手にとった。
ストラップ代わりにしては大きいコアラの人形がついている。
「オーストラリアのお土産? いいなぁ、海外いきたい」
するとあかねがさえに尋ねた。
「行く人いないの?」
「いないよ~。 友達も貧乏だし」
「ち・が・う。 好きな人は?」
(ん? なになに?)
正義は会話に入っていなくとも、しっかりそういう話は聞いている。
春海が席を立った。
(俺も一緒にいこうかなぁ~。 そんなことしたら、え? なにあの二人~ってなっちゃうよなぁ(笑)。 それで俺たちがいない間にー、美紀子ちゃんが昨日、俺と春海ちゃんが歩いていた事をみんなに話して~)
正義の妄想はどんどん激しくなっていく。
「あ、春海ちゃんの携帯電話にカワイイコアラがついてる」
さえは、春海が置いていった携帯電話を手にとった。
ストラップ代わりにしては大きいコアラの人形がついている。
「オーストラリアのお土産? いいなぁ、海外いきたい」
するとあかねがさえに尋ねた。
「行く人いないの?」
「いないよ~。 友達も貧乏だし」
「ち・が・う。 好きな人は?」
(ん? なになに?)
正義は会話に入っていなくとも、しっかりそういう話は聞いている。