お隣さん☆
「…祐太。空気読め。」
梶野祐太。泰也の幼馴染。これまたモテル。私はあまり知らないから「梶野君」で通してる。
「えっ、無理。俺空気読めないもん。」
「自分で言うな。」
「あ――、でもさっ?俺の萌香ちゃんと幼馴染の泰也をいじめるのは、いくら女でも許さないよぉ?」
「っ、ごめんなさい。泰也君は私の物では、無いです。すみませんでした。」
そう言ってその場を走って逃げた。
そこまで言われると、かわいそうになってくる。
「私、梶野君の物じゃない。」
「まぁまぁ、良いじゃないかっ♪萌香ちゃん」
「良くないだろ。」
「あれっ?泰也君やきもち?」
「違うわ。ぼけ。はげ。」
「あははっ!泰也君って面白いねっ!」
ずっとポカーンと見ていた蘭がいきなり笑った。可愛い…。
「蘭、なんかごめんね?文句なら泰也に言って。」
「おいっ!何で俺なんだよ!大体萌香が無視してれば良かったんだし!」
…泰也が壊れた。