pinkな関係 桃華×悠【完結】
振り返る間もなく横に伸びる腕。




え・・・?



後ろから腕と腕に挟まれてあたしは身動きがとれない





「足はなんともないよ。」



「え??」




振り返ると数センチまで迫る顔。



うそ!!なに?




「とび・・・たく・・・ん・・・?」



何が起こっているのかわからない


頭の中は真っ白




ただ、目の前に迫る顔があまりにもかっこよくて

戸惑わずにはいられなかった





「これ。」



少し顔をはなし右手をあたしに向ける




ゆっくり視線を動かすと手のひらにあるのは

さっきあげた絆創膏。





まぎれもなくあたしがあげた


ウサギの絆創膏だった。
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