振り向いてッ!




話しを切り出したのは堅史だった。

「付き合ってるって言わなかったのは、黎哉の優しさって信じていいか?」

「……あ?あぁ、それだけど、ごめん。俺、お前が嬉しそうだったし楽しそうだったから、言えなくて」


そうだよな。黎哉はこーいう奴だ。


「黎哉だから許す」

クシャクシャっと黎哉の頭を撫で、立ち上がった。



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