恋愛中学生
なんだぁ…。
秋弥と楽斗が寝てるだけ?

…。あー!!
よく考えれば、塾が一緒だった…。
昨日あの2人が帰ったのって……まさか、11時とか?!
英語が苦手なだけで?
私は考え事して寝てただけで、塾に行って疲れたから寝てた訳ではない。
あの2人は疲れたか、ひまなのだろう。
「2人とも寝てるけど…それがどうしたの?」
だいたい言いたいコトは分かるけど、あえて聞いた。
「だって〜♪同じ塾だろ?3人揃って寝るなんて、すごいじゃん♪よっぽど寝不足なんだな。」
言うと思ったよ。
「いや…。私は、考え事してたから寝ちゃったの!私は昨日は早く帰った!でも、秋弥と楽斗は英語が苦手だから残ってたの。」
もぅ。これで誤解は解けるよね…?
「ふーん♪で、考え事って何?」
そこまで責めんの!?
「あ?ははは♪…」
「笑ってごまかすな」
「ぎょへっ!?」
「放課後、一緒に帰るぞ」

は?何言ってんの?
いつもの友也じゃない。
帰るなんてムリ!
こう言いたいのに…
「別にいいよ?」
先に友也が口を開いた。
そのとき友也の顔が寂しく見えた。
つい私は…
「いいよ!一緒に帰ろ」
やっぱり好きな人をほって置きたくない。
こうして班活動を無視して帰る約束をした。
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