恋愛中学生
「だ、大丈夫!それより分かったの?」
ふぅーー………
危ない危ない。
「こら!!!!櫻井!竹内!静かに!!!」
怒られた…。
ちっ。いいとこだったのに〜。
そのあと、数学の時間は話さなかった。

―給食の時間
今日はオレの嫌いなものばかり…。
野菜炒め、野菜サラダ、野菜スープ……。
野菜だらけじゃん。
まぁ食うか…。

「友也……口の周り…」
ん?
優美亜が笑いながら言うから気になって口の周りを触ってみた。
指には白いものが付いていた。
マヨネーズだった……。
「アハハっ!ウケる!」
沙優莉も笑う。
あぁ…
恥ずかしい(〃д〃)
優美亜に見られたし…。
「サ、サンキューな?」
照れるオレ。
こんなにも人目を気にしたのは初めてかもしれない…。
優美亜と出会えたから?

「友也♪牛乳くれ」
大きな声だなぁ。
誰かはすぐに分かる。
声の主は秋弥だ。
「いいよ」
牛乳嫌いだし…。
「やった♪じゃあ優美亜に渡して?オレが受け取るから」
優美亜に渡すのか?

ドキン―ドキン

「優美亜?秋弥に渡して?」
優美亜がちっちゃな手の平を広げてる。
「私の手の平に牛乳置いて?」
オレは「はい」って言って渡した。

その時に優美亜の顔が赤かった…。
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