年上旦那様
「はいはい、どちら様……」
ドアを開けながら言ったが、
外にいた人物を見て固まってしまった。
だ、誰……?
目の前にいるのは、
見ず知らずの女性。(しかも美人)
私、こんなキレーな人知らないよ?!
あ、もしかして漣の知り合い……
いや、浮気相手とか?!
いやいや!!漣はそんなことしないって私は信じてる!
私は意を決して尋ねた。
「あの、どちら様でしょうか…?」
「突然伺って、申し訳ございません。私、こういう者です。」
そう言って渡された名刺。
あ、そういえば、
漣に初めて会った時もこうやって名刺渡されたなぁ…。
あの頃は若かった…なんつって♪
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