年上旦那様
第3話
「落ち着きましたか…?」
私が淹れた紅茶を飲む栗谷さんに
少し不安げに聞いた。
なんか、こんな美女がこの家にいるのは、不思議だなぁ……。
(※この家を買ったのは漣です!)
「はい…。ごめんなさい、取り乱してしまって……」
苦笑いする彼女は、
また紅茶を口にした。
落ち着くと、おしとやかで綺麗だなぁ。
「これ、アールグレイですよね?私も大好きです。」
「えっ、飲んだだけでわかるんですか?!詳しいですねー!」
私が身を乗り出して言うと、
栗谷さんは顔を赤く染めて照れた。
「いえ。私、紅茶の専門店で働いてるんです。」
「紅茶の専門店?!オシャレー!」
私なんて、18にしてただの専業主婦だよ…。
「あ、でもその紅茶、この前ハンズで買ったヤツなんで、高級ではないですよ。」
「あ、やっぱり?そんな感じしました。」
「えぇぇ……」
結構ハッキリ言う人だし、
面白いなぁ☆
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