Reality~切ない恋の唄~
しばらくすると、
先生はベッドの側までテーブルを運んでくれた。



手を添えて、
私を起こしてくれる先生。

本当は自力で起き上がれるのに、病人のふりをしてしまった。



「熱がある時はちゃんと水分とらないと。」

テーブルの上には、
鍋焼きうどんとポカリスウェット。



先生は飲み物も買ってきてくれたんだ…



こんな自分が情けなくて、
泣きたい気持ちになってきた。



シュンとしてる私を覗きこむ先生。

「熱高いのか?」

先生は私のおでこにそっと触れた。



もうこれ以上、
嘘はつきたくない。



「先生、ごめんなさい。私…、熱なんかないです。」



涙目のまま、
先生を見上げた。
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