恋屑(ｺｲｸｽﾞ)-短編集-

身体大丈夫？と君が聞く。




頭も腰も痛いけど嫌な痛みではないから大丈夫と答える。




君の方を見ると昨日はちょっと調子に乗りすぎたかなって思って、と私の髪を撫でながら言う。





なんだか照れてる君。昨日の君と全然違う。でもどっちの君も好き。





もう一度大丈夫だよ、と答えると君が私にこっち向いてと言うから君の方を見る。




すると君が私の唇にキスを落とす。でも私はメガネをかけているから君の顔にメガネがあたる。




ねえ、メガネ邪魔




そう言い勝手に私のメガネがとられる。一気にボヤける視界。





全然見えない、と文句を言おうとした私の言葉は君がする口づけのせいで消えていった。





【休みの日の朝は】





俺だけ見えれば充分じゃんと言ったあと照れる君が好きだよ。





-END-