あきら、19歳
十月
相変わらず先輩は優しい
ホステスの仕事はかなりうまくいってて月に30万以上稼ぐようになった
カフェの仕事は週に2回ぐらいになった
恋以外は順調
先輩、いつになったら部屋片付けてくれるんですか?
『あ、昨日片付けたよ』
じゃあ行ってもいいですか?
『別にいいけど、何もないしあんま部屋漁ったりしないで』
やった、先輩の家だ
『ていうか、あきらちゃんとは年9個離れてるし俺はそういう気全くないし、仲良いから入れるけど皆に言うなよ、めんどくさいし』
はいお酒でも飲んで楽しくおしゃべりしましょう
『うわ、ホステスみたい、俺ホステスとか苦手なんだよね』
…別にいいですよ
先輩の家にいけるならそれで
『あのさ、今酔ってるから言えるんだけど、昨日彼女に振られた、今日あきらちゃん家に呼んだのもすっごい寂しくて誰かと居たかったからなんだよね』
え、じゃあ先輩は今彼女いないの?
『さっきまで実感なかったけどこうやって人に言うとやっぱキツイな』
今しかないかも
先輩、私先輩のことが好きです
『え…』
今は私のこと女として見れないかもしれないけど頑張りますから
『いや、でも俺今寂しさで甘えちゃうし、傷つけると思う』
それでもいいんです、甘えてください
『…ごめん、嫌だったら言って』
先輩だったら初めてでも、痛くても平気
いつの間にこんなに好きになったんだろう
私が初めてってバレちゃうかな
セックスって気持ちいいものって思ってたけど
そうでもないんだ
痛い、先輩の指だけで痛い
『ごめん、やっぱ無理』
え?
『俺、今彼女以外の人とそういう関係なるのは無理みたい、ごめん。』
…そうですよね、ごめんなさい
でも好きになってもらえるまで頑張ります
今は彼女しか考えられないかもしれないけど
先輩の心の支えになりたいです
『そっか、ごめん、あきらちゃんのことちゃんと考える』