“スキ”を10文字以内で答えよ
現在、私は3つほど掛け持ちして小説を書いている。
正直に言うと、すごくきつい。
学生生活をまともに送っているつもりだが、3つとも〆切があり、それを守らなければならない。
「無理をしなくて良い」と言われても、無理をしなければ私自身が壊れてしまいそうで。
自棄になって書いているのか、楽しんで書いているのかなんて、そんな事、私には分からない。
「眠た……」
つい、独り言を言ってしまう。
これは、おばあちゃんが死んだ時からの癖だ。
誰も聞いていないのに、1人ポツリと言葉を零してしまう。
寂しがり屋なのだ。
『自分は誰に聞いて欲しいんだろう』
脳内にモヤがかかっているような、トロンとした感覚。
ダメだ、睡魔にはやっぱり勝てない。
小さく溜め息を吐くと、プツンと糸が切れたように、私はカクンと首を折ってしまったのだ。