御主人様の言う通り
「なんだよ。久しぶりに逢ったのに「あっ」じゃないだろ?」


そういって、武人様はあたしの隣に腰を降ろした。


武人様は、あたしのもう一人の御主人様。


御主人様と同じ艶のある黒髪に、少しぽてっとした唇。


違うのは、左耳に2つ。右耳に1つしているピアスと、目が悪い訳じゃないのに、いつも眼鏡をしている事。


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