恋心
なぁ、俺は。
何が楽しくて、
何が楽しくなくて、
何がしたくて、
何を…求めてる?
電気もつけないまま、ソファーにぼんやりと座った。
チクタクと進む時計の秒針の音。
一秒、また一秒。
耳に響いてくる。
俺、何やってんだろうな、毎日。
ふと時計を見ると、6時だった。
6時の…シンデレラボーイか…
リュウに言われた言葉を思い出しながら、俺はスッと立ち上がり部屋の電気を付けた。
って…何、俺。
何センチメンタルしちゃってんの。
慌てたように動きだして、俺はいつものように手を洗った。
「さっ、今日は何作るかな」
そして独り言をサラッとこぼすと、冷蔵庫を開けた。