純愛ヒーロー。
「ま・・・ま・・・??」
何も言わないで、だきしめられた。
冬のそとから帰ってきたお母さんは、冷たかった。
「椎野・・・・椎野、ごめんね・・・っ
怪我させてごめんね・・・・っ
痛かったでしょう、」
「・・・」
お母さんが泣いていた。
「・・・ううん、椎野は大丈夫だよ。
痛くないよ、お母さん。
お母さん、大丈夫?
どこか痛いの?」
どうして、涙が流れているのかわからなかった。
「椎野・・・」
力無く、言った。