純愛ヒーロー。


「ま・・・ま・・・??」




何も言わないで、だきしめられた。




冬のそとから帰ってきたお母さんは、冷たかった。





「椎野・・・・椎野、ごめんね・・・っ



怪我させてごめんね・・・・っ



痛かったでしょう、」




「・・・」


お母さんが泣いていた。





「・・・ううん、椎野は大丈夫だよ。


痛くないよ、お母さん。
お母さん、大丈夫?




どこか痛いの?」





どうして、涙が流れているのかわからなかった。





「椎野・・・」




力無く、言った。



< 7 / 42 >

この作品をシェア

pagetop