オタク女とアナログ男
私が慌てて首を縦に振ると総司郎君は笑いながら自分の食べるものを取り、私の隣に腰を下ろした。
「ちょ、総司お前近いぞ!
ミーコさん、良かったら隣に!」
「あっ、ズルいわよそんなのー!
ミーコさんこっち来て、私と語り明かしましょ!」
「黙って食え!
早く終わらせて帰るぞ」
総司郎君が喝を入れると二人はブーブーと文句を言いながらもパンやおにぎりに噛り付く。
お腹減ってたんだねぇ、なんだか犬みたいで、かわゆす…!
「あ、ミーコさんの美味しそー」
「へ?」
ユメ君が見ていたのは私の飲んでいたイチナップル。
イチゴとパイナップルのまさかのコンビネーションに惹かれて買ってみた。
総司郎君は気付かず渡していたのか、それを見てギョッと目を見開いた。
「げ、不味そう…」
「み、美琴さん、不味かったら他のに代えましょう!」
「え、美味しいですよ?」