オタク女とアナログ男


いちいちオーバーリアクションな母には疲れるが、流石に生まれた頃からコレだと慣れる。


「そういえば、相手は?」


高校生の俺を本気で結婚させるつもりはないだろう。
…母は所謂オタク。
俺の前ではあまり言わないがゲーム等に金を注ぎ込んでいるのも知ってるし、純粋な恋愛を、と口癖のように言っている。

なら相手はこれからお見合いを始める人か。
俺で慣らそうとしているのなら納得も出来る。



「うふふ、あのね、麻理子ちゃんの娘さんなの!
可愛いんだからっ」

「麻理子さんの娘?」


麻理子さんとは母の友人。
麻理子さん事態は俺も何度か会わせてもらっていて、落ち着いたいい人だと思っている。
だが、娘さんには会った事がない。
龍太郎兄さんが溺愛していたと話に聞いた事はあったが…


 
 

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