未熟な天使 *恋と心理学と彼とわたし*

それからあたしは、途中でリカとママの二人とメールを交わしながらレポートに取り組み続けた。

悩みながらも意外とペンは進んだ。


「できた!」


最後の一文字と、その後の。を書いたら思わず声が出た。

慌ててベッドに横たわる辻之内を振り返ったけど、大丈夫、起きてはいないみたい。

っていうか、起こしていいよ、みたいなこと言っておいて爆睡しすぎだよ。

そっとベッドサイドへ忍び寄り、その無防備な姿を眺める。

(これが、エンジェル君の寝顔かー。エヘヘ、見ーちゃった♪)


「これで、おあいこだよ」


声を潜めて呟いた。

それにしても、起きてる時も美しければ寝顔もこんなのって反則でしょ。

ポカーンって口でも開いてたら写メでも撮るのになぁ。


ん。写メ?
………撮っちゃう?

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