未熟な天使 *恋と心理学と彼とわたし*
あの授業があった時。

あの時はまだ辻之内に送った“鍵”は、届いてなかったはず。


それとも、これは自惚れ?



あの幼なじみの彼女宛のメッセージだと思ってた。


やっぱり、それが正しいのかな?


答えはどこに……?




確かめたい ――



諦めようって決めたはずなのに。

もう望みなんて捨てたはずなのに。




プリント用紙を握りしめたあたしは、衝動的にそのまま


教室を飛びだした。




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