未熟な天使 *恋と心理学と彼とわたし*
「そうじゃないけど。でも別に好きなヒトがいるくせに」


「……なに言ってんの?」


「だって言ったじゃない?」


「なにを?」


「だから、ずっと好きだったって。いまでも好きだって!」



思わず声を荒げたあたし。


どうしようもない気持ちに堪えてた涙が溢れ出る。


あとからあとから、それはとめどなく ――。



「言ったよっ 好きだって。ずっと好きだったって。
それで時田がどうしてそんな怒るんだよ?」


遠慮がちに頬に触れてきた彼の指が、熱いものを優しく拭ってくれる。


「……好きで好きでどうしようなくて。学校に入る前からずっと想ってきて……

やっと伝えられたのに通じあえたって思ったのに……離れてくなよ…こんな好きなのに」



吐きだすように伝えられた彼の言葉は、あたしがずっと秘めていたこと。
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