俺様狼と子猫少女の秘密の時間③
三十分後に先輩の部屋に戻ったころには、精神的になんかドッと疲れていた。
先輩がいなかったら疲れてなかっただろうけど…先輩がいたから大丈夫でもあったわけで…。
「おい。死んだ魚みたいな目になってんぞ」
「え"」
どんな目それどんな目?
ていうかいいの? こんなんでいいのあたし?
「りゅうくんっっ」
「な、なに」
あたしのものすごい勢いに、少したじろぐ先輩。
「あたしって、そんっなにこどもっぽい!?」
「うん」
ぐゎんっ。
…ものすっごいものが今頭に落ちてきたよ…。
「くくっ……嘘だし」
「嘘ぉ?」
「子供じゃ……ねぇだろ…?」
そう言ってあたしの髪を耳にかける先輩は、とても色っぽい目をしていた。