俺様狼と子猫少女の秘密の時間③

……って……。


「……」


「……」


ち、千絵さん…。

一体どーゆー生活をすればこのよーなことに…。


「…チッ…」


こ、こわっ!?

先輩、こわっ!?


「せ、先輩…?」


「人ん家ごみ屋敷にしさらしやがって…」


人ん家ってアナタ今ここ住んでないでしょ。


「あ…こっちの部屋は無事だよ」


「ん?」


先輩の部屋っていうか寝室だったとこ。

ベッドとかタンスとか、家電系以外の大きな家具は全部置いて行っているから、なにもかもそのまんまだ。

違うのはタンスの中身がないくらいだよね…。


「…まあいい。あとで片す」


「?」


大きなため息をつきながら部屋のドアを閉める先輩。

まるでドアの向こうの有り様から目をそらすみたいに。


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