教授×モデル
「いっちゃん…どうしよう!」

30分休憩の間にいっちゃんに電話をかけた。

キスシーンのこととか・・・

『キスシーンねぇ…
そんなんでいちいち悩んでたら女優なんて仕事できないんじゃない?』

ズバっと言われ、言葉も出ない。

『あたしは…ちゃんと話して、仕方ないって頑張るよ?
自分の選んだ道なんだから。』


「そ…そうだよね…
ありがと。いっちゃん…」


『どういたしまして。いつでも聞くから。
今度ランチでもしよ?』

「…うん!!」

そういってすぐに電話を切った。


…頑張ろう!!!

教授にもちゃんと言わなきゃ…。


『はーい?』


教授に電話をかけるとすぐにでた。


『麻柚~!どうした?俺が恋しくなった?』

「もう…違うってば!」

『昨日の麻柚はどこへいったのやら…』

「なっ…違うってばぁ~!」

『ははは(笑)かわいーやつ(笑)
あ、なんかあったのか?』

「う…うん。あのね…
聞いて怒んないでよ…?」

『?あぁ。どうした?』

「あ…あのね…。」


思わず言葉が詰まる。
なんて言ったらいいんだろう…


「あ…あたしね、ドラマ主演…決まったんだよ」


『!?本当か!?おめでとう!!麻柚!』


「でもね、その…ラブストーリーだから、ね?
その…キスシーン…ある…んだ。」

…言った…。

ドキドキがとまらない。

返事…

して…教授…
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