結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 俺は会社に戻り…文書を作成。


 俺と若菜ちゃんの結婚契約書。


 家を出たのも余程の覚悟があってことだ…。
 公園のベンチから海を眺める彼女の瞳は…絶望的な色に満ちていた。


どこかで見覚えのある顔。


 名前は分からなかったけど…古橋弁護士と一緒に女の子だと気付く。


 彼女の様相を見て俺は…ワザとチャラけた感じに近づいた。



 人にはそれぞれ…人には言えない悩みや苦しみがある。
 俺にだって……ある…。



 若菜ちゃんの苦しみを垣間見てしまった以上は…放ってはおけない。


 単なる同情心で…結婚を持ち込むのはどうかと思うが…。



 俺もこのままでは…一子さんと結婚させられてしまう…。


 俺もマジでヤバイ状況…。


 俺はこの契約書を持って…『ピンキー』に急いだ。



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