結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 「外に出て話しようか?君にとっておきの契約書を作成した」


 「!!!?」


 け、け、契約書!!?
 何の契約??


 私は如月さんに向かって顔を上げる。



 如月さんはソファーを立ち上がって私に右手を差し出していた。



 私は意味不だけど…私が家に戻らなくてもいい方法を考えてくれたのかと思っ
て藁を掴む思いで…如月さんに手を差し出す。



 この人は私があの人にされていたことに気付いている。
 赤の他人だけど…私に親切だった。


 同情心だと思いながらも…この包まれる暖かい…優しさに…私は縋っていた。
 
 

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