結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 店を出て来たのは喫茶店。


 人の視線を避けるように奥まった席に向かい合わせに座った。


 「……君が家に戻らなくていい方法は一つ…俺と結婚することだ」


 「へ、はぁ!!?」


 いきなり如月さんは結婚を口にした。


 「これが俺の作成した契約書」


 「……」


 如月さんが鞄から取り出した契約書に私は目を通す。


 「俺もヤバイんだ。苦手な相手の親戚と結婚させられそうで…」


 如月さんも何か理由があるらしい……。


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