My Romeo & Your Juliet 【完】
「あたし、そんなんじゃ…
まだ先輩のことよくわかんないし」

しどろもどろになって説明するあたし。

今まで一度も告白なんかしたことないのに…

あたしの気持ちを見透かされたみたいで恥ずかしい。



「何言ってんの…?」

クールな顔が一瞬呆気にとられたと思ったら、今度はゲラゲラ笑い出した。

「俺じゃなくて、演劇のこと。演劇部に入る気あるのか聞いてるの」

「え、演劇部ですか?」

しまった…

あたしの中に下心があったから、とんでもない間違いを…

どこかに穴があったら入りたい。
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