投げた恋ボール
「・・・・・。」

屋上へぴっぱって来たものの・・・。

どうやって話をきり出せばいいのかわからない。


少し風が冷たい、9月の夜。

沈黙のまま風だけが音をたてる。



『言わないとッ!!』

自分なりの言葉で。



「た、、、拓馬ッ!!聞いて?」

「お、おう。」



「私ってこんな強がりで、可愛げもない女の子だけど、私だって高い所は怖いし、男の子に手握られたらドキドキするの。」

拓馬の真剣な目。

「だから、、、あの時もドキドキしたのッ・・・。拓馬にドキドキしちゃったじゃん。馬鹿・・・。」



伝えられた。
これって告白なのかな??



でも、何も言わない拓馬。
ただただ私を見つめている。

その瞳はどこか悲しげな瞳に見える。


『何か言ってよ、、、。』









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