声の届く場所。
「何、戸田甘党なの?
初耳ー」


へぇぇ、と岡原君が目を丸くして


私を見た。


うーん・・。 そりゃ、初めて言ったからなあ。


「あ、でもさ、山田君とやらはさ、絶対辛党か苦党
でしょ? そんな感じするし」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・何で」


「だって、『甘いもの? 吐き気がする』とか
言いそう」


羽衣ちゃんが言って、心の底から同意の


感情が生まれた。  確かに、そんなこと


言いそう。 


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・残念だが、甘いものは好きな
方だが」



「えぇえ、意外ー! 嘘ついてない?」


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