あたしが好きになったのは不良軍団!?
うぅ・・・
でも負けたから・・・
あたしは溜息を吐く。
「い、い、いただきます・・・・」
その変な飲み物を手に取って飲もうとしたら、
「今日だけユリの彼氏だから俺が代わりに飲む」
ユウガがあたしから飲み物を取って飲んだ!
「ちょ、いいよ!!早く出して!!」
あたしは必死にユウガに言った。
本当の彼氏なんかじゃないのにそこまでしてくれなくてもいいのに!
あたしが負けたのに。
「もう飲んだ。てかうまいぞ」
「・・え・・」
うまいってことにびっくりした。
そんなはずない。
だってこれ‐・・
「ユウガの味オンチ治んねぇーな」
ヒカルが苦笑いしてそう言った。
味オンチなんだ・・・。
なんか、あたしまで苦笑いになった。
「ユウガありがとう」
「いいって」
ユウガがあたしの代わりに飲んでくれたからあたしはユウガに飴をあげた。
わりと飴が好きなあたしはいつも飴をスクバに入れてる。
飴をユウガにあげたらヒカルとワタルに「飴くれー」って言われたからあげた。
でもタツヤが遠慮してると思ってあたしが「タツヤは?」って聞いたら「俺はいいよ」って言われた。
それで授業をうけて放課後。
あたしは帰ろうと思ってスクバを手にしたらメールがきた。
誰?って思って開けたらタツヤだった。
「ユリちゃん今から学習室きて・・・」
あたしは声に出して読んだ。
今からか。
ん?
てかなんであたしのメアド知ってるの?
交換したっけ?
あたしは登録してたっけ?と思って見てみたら登録されてた。
そこにユウヤってあったからユウヤに電話した。
「もしもし」
「あ、ユリだけど」
「ユリ!?何々ユリからって初めてじゃーん」
「うん。あのねタツヤが学習室に来いっていうからついて来てくれない?」
「俺も行く予定だったからいいけど・・・何々怖いの?」
「う、うん」
「了解今行くー」
「うん」
そしたらすぐにユウヤがきた。
はやいなお主・・・。
まぁ学年一緒だしクラス隣だし。
ユウヤはまたあたしの腕を掴んだ。


< 10 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop