あたしが好きになったのは不良軍団!?
あたしはその話を置いといて目にしたものがある。
「タツヤ」
「何?」
「アルバム見ていい?」
「いいよ」
アルバムらしきものが見えたから開いてみた。
小さい頃から・・・幼稚園・・・小学生・・・中学生・・・
「ヒカルとワタルなんて変わらないね」
アルバムに写ってるヒカルとワタルを指さした。
「うっわヒカルガキじゃんかよ」
「おまえもだろ」
ワタルは当たり前のことを言ってる。
「トウガおまえ笑えよ」
ワタルは隣にあるトウガが写ってる写真を指さした。
「写真きらいなんだよ」
ぼそっと呟いた。
それでいろいろ見てたら・・・
「ユウヤかわいい!」
めちゃくちゃ悪ガキっぽくて!
「かわいくねぇーよ」
小さい頃の写真って思い出深いんだよね。
こんな可愛い子がなんでこんな悪い子になったんだろうか。
親のように思う。
でも・・・
このみんなはみんな美形。
みんな騒がれるほどイケメン。
そこにちょー普通のあたし。
あたしって居ていいのかな?
なんて考えてたらタツヤが、
「ユリちゃんどうしたの?」
気づかれた。
あたしって顔に出る人なのかな?
「えっとね」
「うん」
「みんなイケメンなのにあたしだけさ・・・」
そしたらみんながあたしを見て、
「ユリはユリのままでいい」
ヒカル・・・。
「そんなん関係ねぇーよ」
ワタルが。
「ユリはそんなこと気にしなくていいんだよ」
ユウヤ。
「気にすんな。俺らだってイケメンじゃねぇーし」
トウガ。
「ユリちゃんはほかの子よりかわいいよ」
タツヤ。
みんな・・
「ありがとう!」
このチームに入るときは不安だった。
でもいい人たちに出会うことができた。
これが『HT』



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