あたしが好きになったのは不良軍団!?
座ったら目の前に茶髪の人が座って、
「ユリちゃんだったよね?」
「はい」
「俺らの事聞いてる?」
「聞いていません」
「そっか。じゃあ教えるけどいいかな?」
「あ、はい」
そしたら茶髪の人はちゃんと教えてくれた。
この学校ですごい人数の多い『HT』と言うチームの事を。
どうやら『HT』とはHTのチームのリーダーの頭文字と茶髪さんの頭文字だとか。
それで、喧嘩とかするけど地域の人たちには被害を与えないらしい。
それと大体この学校を仕切ってるっぽい。
先生とかも近寄って来ないらしくとにかくこの辺じゃあ有名なチームらしい。
「それでさ」
「はい」
「俺らのチームに入ってくんない?」
・・・・・・。
・・・・・・!
あたしは理解するのに10秒かかった。
あたしがチーム入るの!?
え!?
ありえないでしょー!
「あ、あのあたし喧嘩なんてしたことない」
「ユリちゃんに喧嘩なんてさせないよ」
「じゃあなんで・・・」
「気に入ったから」
「・・え・・」
「こんな面白い子俺は好きだな」
「・・・え・・・」
「だから今日からお願いね」
いろいろと言われてあたしは有名な『HT』の一員になった。
自分でも理解できない。
だってさ有名なチームにあたしがだよ!?
ありえないし!!
あたしがソワソワしてたら茶髪の人がクスクス笑って、
「自己紹介するよ」
「ありがとうございます」
「いいって。あ、俺に敬語はなしね」
「え!」
「普通に話してね」
「あ、はい」
「今敬語使ったよ」
「え!?あ・・っと。うん!」
「じゃあ最初はー・・・」
茶髪の人が話してたらいきなりドアが開いてー・・・
「あー!」
ドアを開けた人はあたしに袋を渡した人だった。
「んだよ」
「あ、いや・・・」
金髪男はドアを閉めてなぜかあたしの隣に座った。

< 4 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop