⌘ヴァンパイア学園⌘


『舞華、大丈夫か?』
『うん、平気』


私は、隼人と森に遊びに来てて、その時たまたまここに落ちちゃったんだ。


『みて!』
『綺麗…………だな!』


そう言って、二人でニコニコ笑って遊んだことを覚えている。


「隼人……あの、ありがとう♪」


私は微笑んで言った。


隼人の顔はみるみるうちに、真っ赤に染まる。


「な、なんだよ急に! 恥ずかしいだろ」
「隼人ってば、照れすぎ!!」


私は隼人とを座らせた。


「? どうかしたのか?」
「歌、歌ってあげる♪」


私は隼人の前で歌うのは初めてだった(学校以外)。


こっそり、歌を歌う練習をしてたなんて……
隼人は知らない。


私は目を閉じ、自然の美味しい空気を吸い込む。


そして、私は歌う…………



ときのなかで きみとすごしたひは
あたたかい おもいにつつまれてた

きこえないこえも とどかないても
すべてはいま ここにあるのかな?

すべてをこえてくように とんでいけ
わたしが とどけるきみへの おもい
すべてをひからせるよに かがやいて
わたしが きみをかがせられるように


なにも みえないんだ
なにも きこえないんだ
なにも わからなくなって
すべて こわくなる

そんなとき きみは
わたしのそばにいてくれて
うれしくって うれしくって なみだがあふれだしそう


わたしはきみをみているよ

わたしのおもいよとどけ……

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