僕の彼女は幽霊で
小さな非日常

目が覚めると朝だった。

枕元に置かれた目覚まし時計は、
4時だった。

ずいぶん早い時間に起きたなと思いながら、
自分の今の服装を見て、
自嘲気味に笑う。

そこは昨日と同じ服装をした
自分の体がある。

「昨日のことが、
 夢であってほしかったなんて…。
 阿呆らしい…。」

心のどこかで、
昨日のことが全て夢であってほしいと
願う自分がどうやらいたらしく、

自分の弱さを呪いながら、
俺は自分を嘲笑った。







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