BEST FRIEND
「気分だけでも味わおうと思って」
冬馬らしいけど、他に人がいなくて良かった。
秋奈ちゃんはそんな冬馬の姿が恥ずかしくて見られないのか、さっきから海だけを見ている。
「離れて歩けよ」
人がいないとはいえ夏海も近くに寄りたくないのか少し離れた。だが冬馬は無理やり夏海の腕にしがみつき、
「夏海ちゃーん」
「離れろ!お前みたいなバカと知り合いだと思われたくない!」
ハルと秋奈ちゃんはじゃれる二人を置いて波打ち際を歩いた。冬馬と知り合いだと思われないように。
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