BEST FRIEND
まさか家出?そんな事したら余計ご両親は心配するし、その先生も何て言うか。
ハルは考え直すように言おうとしたが、優一さんの覚悟を決めた真剣な表情を見ると言えなかった。
「その先生の家ってどこにあるの?」
「北海道」
「北海道!?」
まさかの答えにハルは大声を上げた。
ハルが唖然としていると、優一さんが真っ直ぐハルを見て来た。
「ハルちゃん。僕と一緒に来てほしい」
「え?」
「僕は夢を諦める事は出来ないけど、ハルちゃんの事も諦めたくないんだ。初めて大切だと思えた人だから、ずっと一緒にいたい。ハルちゃんは必ず守るから、僕と来てほしい」
「……」
ハルの中に不安と緊張が広がる。言ってみればこれは駆け落ちだ。
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